県内は19日朝、放射冷却で気温が下がり、この秋一番の寒さになった。長野は今季初めて最低気温が零度を下回り、氷点下1・3度を記録。長野市内の駐車場に並ぶ車は霜で白くなった。 うっすらと霧に包まれた同市吉田の吉田広町団地では、コートやジャンパーを着込んで勤め先や学校に向かう人たちの傍らに、車のフロントガラスの霜を削り落とす音や暖機運転のエンジン音が響いた。 各地の最低気温は木曽郡木曽町開田高原で同7・3度、上田市菅平で同7度など。県内の30観測地点中11地点で今季最低となった。 長野地方気象台によると、19日夜は日本海の低気圧から延びる寒冷前線が県内上空を通過して雲が広がり、北部と中部では夜遅く雨や雪の降る所がある見込み。20日は日中に冬型の気圧配置になり、北部の山沿いを中心に夜の初めごろまで雨や雪の降る所があるという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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