中部横断道・八千穂インター(仮称、南佐久郡佐久穂町)―長坂ジャンクション(同、山梨県北杜市)のうち、山梨県内のルートを見直す国土交通省の有識者作業部会は21日、都内で初会合を開き、同省側は約1キロ幅に絞った新たなルート案を二つ示した。長野県内も南佐久郡南牧村内の県境付近でルートが二通りとなるが、1~2キロ程度の範囲内にとどまっている。 2案は、北杜市清里高原の南東側山地を一部トンネルで通過する案と、県境付近で国道141号に結節できるように西側にカーブする案。全体的には従来の約3キロ幅の概略ルートの南東側を通り、一部区間では東や南側にはみ出ている。2案とも、中央道とのつながる部分は、従来案の八ケ岳パーキングエリア付近から東京側の長坂インター近くに2キロ程度移動している。 作業部会は、同省の社会資本整備審議会の小委員会内に設置。清里高原の別荘地住民らが環境や景観保全などの観点から建設への反対意見が強いため、ルートを再検討。12月8日には現地調査を実施。来年1月中旬までに南牧村と北杜市内5カ所で地元説明会を開き、住民意見を聞きながら1案に絞り込む方針。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧