第60回上伊那郡縦断駅伝競走大会(上伊那陸上競技協会など主催)は、駒ケ根市―辰野町の6区間計38・1キロのコースで開かれた。ことしで61回となった県縦断駅伝の歴代選手たちも走り、「常勝上伊那」の素地をつくったともいわれる伝統の「郡縦(ぐんじゅう)」。大会史上初という女子チームを含め、8市町村の16チームがたすきをつないだ。 選手たちは駒ケ根市役所前をスタート。伊那市境の火山(ひやま)峠を越え、天竜川東岸の県道を北上した。ゴールの辰野町役場前では、住民らが「頑張れー」と声援。伊那市チームが2時間9分55秒で優勝し、駒ケ根市の6連覇を阻んだ。 女子チームは箕輪町からオープン参加。ともに箕輪中学校2年でバスケットボール部員の唐沢自希(みずき)さん(14)は4区、有賀八枝美さん(14)は5区を走り、「気持ち良かった。来年も出たい」と満足そうだった。 郡縦はここ数年、県縦の1週間後に開催。ことしの県縦で上伊那は5位だった。上伊那陸協会長の城田忠承(ただつぐ)さん(72)=駒ケ根市=は「きょうを契機に来年の県縦に向けて頑張り、メダルを取ってほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧