佐久地方のデザイナーらでつくるグループ「D39(でぃーさく)」は30日から3日間、「佐久デザインフェア」を佐久市内で開く。昨年に続き2回目で、ことしは「自分」「地域」「農業」を切り口に作家、建築家、農家らの作品を市内3会場に展示。12月1日にシンポジウムを開く。 岩村田の西念寺では自分をテーマに「デザイン感覚診断」を実施。各ブースに、価格や素材などが異なる携帯電話やTシャツ、食器といった商品の見本やパネルを並べ、来場者は買いたい品を選んで進むと、自身が重視している要素が分かるという趣向だ。 佐久平駅北にある東横イン1階の元麻布ギャラリー佐久平のテーマは地域。佐久地方の地図を印刷した「五感マップ」を置き、来場者は自身のお薦めの場所を、味覚や視覚といった五感別に色を分けた付箋に書き込んで貼る。佐久市臼田の臼田高校デザイン科の生徒が家具職人と作った椅子なども紹介する。 農業をテーマにした会場のみそ店、和泉屋商店(岩村田)では軽トラック3台を並べ、ベーグルや洋菓子などを売る「新しい軽トラ市」を開催。来場者が雑穀米を自由な割合で交ぜて購入する販売方法も提案する。 グループは地域のデザイン活動を盛り上げようと昨年結成。臼田高校講師で実行委員長の麻生合歓(ねむ)さん(25)は「楽しい仕掛けが数多くあるので、ぜひ足を運んで」とPRしている。 各会場とも入場無料で、展示は午前10時~午後6時。シンポジウムは午後3時から県佐久勤労者福祉センターで。東北芸術工科大の志村直愛(なおよし)教授(建築学)が講演する。問い合わせは事務局(電話0267・67・5564)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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