飯田市山本小学校(飯田市竹佐)のPTAは4日、児童数を増やそうと取り組んでいる活動の中間報告会を、同校で開いた。昨年まで各学年2クラスあったが、本年度入学の1年生は1クラスのみ。学級数が減るのを昨年度中に見通せたことから、PTAは昨年7月、推進委員会を設けて「キッズ山本大作戦」と銘打った活動をしてきた。この日は集まった住民ら約50人が、今後の活動などについて話し合った。 活動のスローガンは「山本すべてがPTA」。魅力ある学校づくり、学区内の子どもを増やすこと―など、六つの「作戦」を掲げている。 昨年以来、地元の住民グループと連携してサマーキャンプを開いたり、山本商工会が主催するフリーマーケットで児童がダンスを披露したりと、児童と地域の交流を深めてきた。住民が学校に出向きそば打ちや太鼓の指導もした。 飯田市郊外の山本地区では若年人口の減少が続いている。中島千明校長(58)と推進委員長の浜島晃さん(49)は、市内の幼稚園を回って保護者に同地区へのI・Uターンを呼び掛けたという。 中間報告会では、今後の活動のアイデアも出し合った。活発な議論が続く中で、浜島さんは「学校、家庭、地域が少しずつ一体となってきた」。中島校長は「地域全体で子どもを育てる態勢を整えることで、山本に住みたいと思う人を増やしたい」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)
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