サッカーのJリーグ2部(J2)松本山雅FCの専用練習場整備を検討している松本市は、同市惣社(そうざ)のかりがね自転車競技場(約2万平方メートル)と併設のかりがね運動広場(約4500平方メートル)を解体して専用練習場を整備し、閉鎖した同市三才山(みさやま)の市営浅間温泉国際スケートセンター跡地に自転車競技場を移転させる計画案をまとめ、11日、市議会に提示した。全体の整備費は10億円規模とし、2015年度の運用開始を目指すとしている。 計画案によると、専用練習場は同クラブ選手が使う天然芝グラウンドと、下部組織の選手が使用する人工芝グラウンドの計2面で、夜間照明などを整備する。スケートセンター跡地では、1周300メートル余の自転車競技場を建設する。市側は整備費の見通しについて、専用練習場は他のJクラブの事例を参考に6億~9億円程度、自転車競技場は約4億円と説明した。 この日の市議会合同委員協議会の出席議員24人のうち、議員1人が「多額の費用が必要となるので、もう少ししっかりと検討するべきだ」として計画案に反対の意向を示した。他の議員から反対意見はなかった。 松本山雅の専用練習場についてはクラブ側が昨年に要望し、菅谷昭市長がことし7月に整備の意向を示していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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