プロサッカー選手として松本山雅FCとAC長野パルセイロで計6年間活動し、昨季限りで現役引退した土橋宏由樹さん(35)の引退試合が16日、長野市南長野運動公園であった。両チームで共にプレーした約40人が集まり、「信州ダービー」を再現。約2千人の来場者も大きな声援を送り、引退に花を添えた。 土橋さんはJリーグ2部(J2)甲府から2006年に当時は地域リーグ所属だった松本山雅に移籍。08年から4年間はAC長野で活躍し、両チームで主将も務めた。引退後はAC長野のアンバサダー(大使)となり、主に普及活動に取り組んでいる。 土橋さんは試合前半は松本山雅、後半はAC長野の選手としてプレーした。巧みなボールさばきと強いリーダーシップは健在。元Jリーガーの兄、功さん(37)も出場した試合は2―2で引き分けた。 甲府と山雅で土橋さんとプレーした白尾秀人さん(32)は「甲府を退団した時に『一緒に長野のサッカーを盛り上げよう』と声を掛けられたことが忘れられない」。AC長野で4年間チームメートだった塚本翔平さん(29)は「(土橋)ヒロさんはまだやれる。今日は(背番号)7番が輝いていた」と話していた。 土橋さんは試合後のあいさつで涙を浮かべ「いつかパルセイロと山雅がJ1の舞台でダービーができるよう、これからも長野のサッカーを盛り上げたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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