Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

信州ハムの牛肉偽装、2社員に有罪判決 会社も罰金300万円

$
0
0

 信州ハム(上田市)の国産牛肉の偽装事件で、長野地裁(高木順子裁判官)は17日午前、不正競争防止法違反(品質などを誤認させる行為)の罪に問われた、ともに同社社員の甘利哲(さとし)(38)=佐久市新子田、神津栄次(39)=同市猿久保=の両被告に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑各懲役1年6月)、同法の両罰規定で起訴された同社に求刑通り罰金300万円の判決を言い渡した。  判決で高木裁判官は食肉の出荷業務に携わっていた2被告が商品の欠品を避け、交雑種などの在庫をさばくために品質表示のラベルを貼り替えたと認定。「立場を悪用した巧妙な手口。公正な競争秩序や消費者の利益が危険にさらされた結果は極めて深刻で、広範囲に及んだ」とした。  また、同社が在庫を適切に管理せず、管理監督を怠った結果、2被告が在庫不足の問題に直面して犯行に及んだと認め、「会社風土が根源的な原因」と、同社の責任も指摘した。  判決によると、両被告は共謀してことし1~2月、40回にわたり県産交雑種などの牛肉に「県産黒毛和種」と印字したラベルを貼り、スーパーマーケット経営の愛知県内の会社に計26回、計約630キロを160万円余で販売した。  判決後、信州ハムの中村幸男社長(64)は取材に「2人への管理監督責任がある会社として、取引先や消費者の皆さんにおわびしたい」と話し、自社に対する罰金刑について控訴しない意向を示した。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>