Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

56年ぶり100人未満か 県内2012年の交通事故死者

$
0
0

 県内でことしに入って発生した交通事故の死者数は、26日現在で昨年同期比で15人減の96人で、56年ぶりに年間の交通事故死者数が100人を下回るかどうかに注目が集まっている。県警交通企画課によると、県内で交通事故死者が100人を割った年は、98人だった1956(昭和31)年以降ない。12月に入り横断歩道での事故が多いため、県警は重点的に注意を呼び掛けている。  同課によると、県内の交通事故死者数は、記録の残る26年以降、最多は72年の337人、最少は33年の32人だった。この10年間で見ると、最多が04年の176人、最少は10年の110人だった。  全国の年間交通事故死者は1970年に記録した1万6765人が最多。車が急増する一方、歩道や信号機の整備などが不十分で多くの事故死者が出た「交通戦争」と呼ばれた時期を経て、車の安全性や道路環境の向上、シートベルト着用の義務化などから死者数は1996年に減少に転じ、以降は減少傾向が続いている。  県内で12月に入って発生した交通死亡事故は26日現在で9件9人。うち車に歩行者がはねられた事故が5件、車の単独事故が2件、車同士の事故が2件。歩行者が被害者になった事故のうち、4件が横断歩道で起きており、5件の被害者はいずれも夜光反射材を着けていなかったという。  昨年は12月26日から31日に5件の死亡事故が発生。年末になると、帰省などで交通量が増え、事故の可能性も高くなるため、各署や県警本部はコンビニエンスストアやスーパーなどに薄暮時の早めのライト点灯や、夜間運転時の減速などを呼び掛けるポスターを4種類作り配布している。  県内で発生した人身交通事故は26日現在、1万248件(昨年同期比145件減) で、けが人は1万3103人(同59人増)。死亡事故96件の内訳(重複あり)は、夜間が48人(同11人減)、高齢者が44人(同16人減)、歩行者が37人(同13人減)、二輪車が15人(同4人増)、自転車が7人(増減なし)だった。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>