下高井郡山ノ内町の長野電鉄湯田中駅構内で28日、近隣の高校生らが、英語で外国人観光客を案内するボランティア活動を始めた。多くのスキー場に加え、温泉に入るニホンザルが外国人の人気を集める地獄谷野猿公苑がある同町。冬に外国人観光客が大幅に増えることもあり、県中小企業団体中央会(長野市)が体験学習として初企画した。 初日は高校生と信大生の4人が参加。次々と列車から降り立つ欧米やアジアからの観光客に、「Can I help you?(お手伝いしましょうか?)」などと声を掛け、目的地に向かう路線バスの発車時間などを伝えた。高校生らは来年3月まで週末を中心に活動し、温泉旅館内での案内も計画している。 町観光商工課によると、同町に宿泊した外国人客は昨年、東日本大震災の影響などで前年より2割以上少ない2万人余だったが、最近は人気が復活してきており、高校生らは心強い助っ人。飯山北高2年の高橋薫さん(17)は「予想以上に会話が成り立ってうれしかった。将来は観光関連の仕事をしたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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