松本第一高校(松本市)食物科の生徒有志が9~10月の4日間、食材の仕入れから調理、接客までを自分たちで行う「高校生レストラン」を松本市内で初めて開く。28日は同校の社会人講師を務める茅野市のフランス料理店シェフの藤木徳彦さん(40)に料理を試食してもらい、助言を受けた。 1~3年生約60人が参加。9月と10月で2グループに分かれ、違うメニューを用意する。ことし5月から準備し、松本市内のリンゴ農園など生産者を訪ね、こだわりや苦労を学んだ。仕入れ交渉もした。 メニューは前菜、スープ、メーン、デザートそれぞれの担当班をつくり考えた。信州サーモンを使った前菜やキノコのスープ、リンゴと信州産豚肉を一緒に煮込む料理など。3年の関将樹君(18)は「地元の物を使うことにこだわった」と話す。 28日は全メニューを用意し、藤木さんが生徒の説明を聞きながら試食。「味付けは前菜からデザートまでトータルで考えよう」と丁寧に教えた。生徒たちは真剣な表情でメモを取っていた。 高校生レストランは9月29、30日と10月20、21日に、JR松本駅ビル内の「エキナカマルシェ食堂」で開く。ランチとディナーがあり、2千円程度の予定。完全予約制。問い合わせは同校(電話0263・46・0555)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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