「年越しきずな村」開設、物資や食事提供　長野で昨年に続き

　年末年始に生活に困っている人たちを支援する「信州・年越しきずな村」が３０日、長野市内に設けられた。貧困問題などに関わる約３０団体でつくる実行委員会が主催。官公庁が休みになり、困って孤立する人が出ないように―と、昨年に続いて企画。初日は、同市北石堂町の中部公民館第５地区分館一帯で、物資の提供や昼食交流会、健康チェックなどがあり、約１５０人が訪れた。 　参加者たちは、ボランティアからコメやリンゴなどが入った袋を受け取った。つきたての餅やニラせんべい、豚汁、焼き鳥なども振る舞われ、味わった。市内で８５歳の母と暮らす女性（４９）は「仕事を探しているが見つからず生活は厳しい。こうした支援はとてもありがたい」と話していた。 　３１日～１月３日は、同市西鶴賀町の民家を活用した施設「里庵（りあん）みんなの家」に場所を移し、一緒に料理を作って食べたり、映画観賞をしたりする。同市の西後町公民館で緊急に宿泊することもできる。 　実行委は、年末年始の緊急相談にも乗っている。連絡先は（電話０９０・２６２５・８１１２）。（長野県、信濃毎日新聞社）