県と県溶接協会は23日、本年度の県溶接技術コンクールを上田市常磐城(ときわぎ)1の旧上小高等職業訓練校で開いた。同市、長野市、駒ケ根市などの鉄工所や建設会社で働く10~40代の43人が保護眼鏡を着け、火花を飛ばしながら日頃の成果を披露した。 溶接用の棒やワイヤを溶かし、厚さ4・5ミリと9ミリの鉄板2枚ずつを同じ厚さ同士で接合する正確さを競った。制限時間は清掃までを含めて55分。溶接機の種類で2部門に分かれた。炭酸ガスアーク半自動溶接の部に出場し、昨年度は優勝しているコトヒラ工業(東御市滋野)の山崎章生(あきお)さん(36)は「後輩4人と練習を積んできた。連覇したい」。同協会の小林和昌事務局長(65)は「日本のものづくりを支える大切な技術。高い水準を維持していきたい」と話した。 溶接された鉄板は後日、同協会がエックス線を当てたり曲げたりして、強度、仕上がりの美しさなどを審査。結果を3月中旬に発表し、各部門の最優秀者は10月に愛知県で開かれる全国大会に出場する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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