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「厳しいが明るい兆し」 諏訪湖御神渡り拝観式

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 結氷した湖面がせり上がる「御神(おみ)渡り」が2季連続で出現した諏訪湖で25日、氷の筋や方向を正式決定する神事「拝観式」が行われた。御神渡りを代々記録する諏訪市小和田の八剣(やつるぎ)神社は拝観後、1683(天和3)年から伝わる記録と筋を照合。ことしの世の中を「現状は厳しいが明るい兆しあり」、農作物は「やや良」と占った。  御神渡りは、諏訪大社上社(諏訪市、茅野市)の男神「建御名方命(たけみなかたのみこと)」が、下社(諏訪郡下諏訪町)の女神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」の元へ通った跡という言い伝えがある。  雪が降る中、宮坂清宮司(62)や氏子総代ら計約60人は午前7時40分すぎ、諏訪市渋崎の旧六斗川河口に集まり、住民や観光客、報道関係者ら約300人が見守る中、式を開始。この地点を筋の起点「下座(くだりまし)」と確認し、対岸の下諏訪町東赤砂まで延びる1本の筋を「一之(の)御渡り」と認定した。  一行は湖周を反時計回りに移動し、東赤砂の到達点を「上座(あがりまし)」と確認。さらに、同市渋崎の上川河口付近から同町高浜の承知川河口付近までの筋を「二之御渡り」、2本の筋と交わる形で、建御名方命の子「興波岐命(おきはぎのみこと)」が祭られた新海三社神社(佐久市田口)がある北東方向の同市湖岸通りから南西に走る筋を「佐久之御渡り」とした。  今冬の諏訪湖は今月5日にほぼ全面結氷。14日の大雪で御神渡りは出現が一時危ぶまれたが、22日、昨季より13日早く認定された。拝観式後、宮坂宮司は「自然の大きな力を感じる。災いのない穏やかな一年になってほしい」と話した。  この日朝の諏訪の最低気温は氷点下0・6度と3月下旬並み。諏訪湖はここ数日の暖かさで氷が緩み、県や同神社などは湖面に立ち入らないよう注意を呼び掛けている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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