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縄文人の暮らし研究発表 佐久地方の学芸員らフォーラム

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 北佐久郡御代田町馬瀬口(ませぐち)の浅間縄文ミュージアムで27日、「縄文人の暮らしと食」をテーマにフォーラムが開かれ、3人の考古学研究者が自身の研究テーマや成果を発表した。約70人が聴講。北相木村考古博物館(南佐久郡北相木村)学芸員の藤森英二さん(40)は、同村の栃原岩陰遺跡で出土した約9500年前の人骨の成分分析を基に「肉食動物に近い、肉中心の食生活だった」などと持論を述べた。  総合研究大学院大学(神奈川県)准教授の本郷一美さん(52)、首都大学東京(東京都)教授の山田昌久さん(59)も発表。本郷さんは、栃原岩陰遺跡から出土した動物の骨から「シカを中心に食べていたが、ニホンザルも食べた。ムササビやリスも食料だった可能性がある」と報告。山田さんは「われわれが知っている縄文当時の矢尻は、力学的に最も壊れにくい形だ。そこには縄文人の工夫と改良があった」と話した。  3人の発表の後、縄文ミュージアム主任学芸員の堤隆さん(51)が進行役として加わり、パネル討論をした。  小諸市平原の主婦甘利日左子さん(66)は「縄文人は採集による植物食が多いと思っていたが、肉食が多いと聞いて驚いた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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