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Channel: 信濃毎日新聞
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福島を思い 松本で東北の味 避難者ら芋煮振る舞う

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 東京電力福島第1原発事故後、福島県から長野県に避難した人などでつくる「信州福島県人会」と、松本市民ら有志の「支援部隊みらい」が27日、同市の松本城公園で開いた氷彫フェスティバル会場で東北名物の芋煮を振る舞った。訪れた人の中には温かい芋煮を手に、汚染に苦しむ福島へと思いをはせる人もいた。  同会は昨年10月、孤立しがちな避難者同士の結び付きを深めようと発足し、震災前から信州に住む福島出身者や、福島を応援したい長野県民らを含め約80人が加入。この日が初めての対外的な活動だ。寒空の中、早朝から直径1メートルの大鍋でサトイモ、キノコ、大根、豚肉などを煮てみそで味付け。用意した約3千食がすぐになくなった。  福島県いわき市出身で、震災前から松本市に住む同会の谷田部生男さん(61)は「生きる場所を奪われた人の気持ちを少しでも酌んでほしい。国や東電に腹を立てるだけでなく、行動していきたい」。訪れた市内の主婦(37)は「原発のない所に住んでいるが、原発問題はひとごとではない。かみしめて食べました」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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