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村の高校生のため塾開設 阿智高 地域校存続へ学力アップを

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 下伊那郡阿智村の阿智高校(全校生徒316人)の教育を援助する「阿智高校協力会」(会長・岡庭一雄阿智村長)は8月から、同校生徒の学力向上を支援しようと、学習塾を開設する。少子化が進む中、地域高校を存続させるためにも、大学や短大への進学希望者など学力向上を目指す生徒のニーズに応える狙いだ。県高校教育課は「県立高校で、自治体も協力して行う同様の取り組みは聞いたことがない」としている。  同会は、同郡西部の阿智、平谷、根羽の3村の村長や議長、教育委員長、同校長ら計35人で構成。28日に開いた同会の臨時総会で、学習塾の設置計画が承認された。  計画によると、受講生は、全校生徒のうち希望する生徒20人程度を想定。クラブ活動の合宿などで使う同校敷地内の合宿所を活用し、原則として平日午後5~8時に通年で開講する。自学自習を基本とし、地域から募ったボランティアらが、英語と数学、国語の3教科を教える。受講料は無料。  同会は、常勤講師を1人採用する。常勤講師が、同校教員と連携して、学習内容など生徒の状況を把握し、塾での学習に生かす。常勤講師の人件費などとして初年度は124万円を見込んでおり、阿智、平谷、根羽の3村が同会への負担金として支出する予定。  岡庭一雄村長は「阿智高校の存続は、地域の活力を高めることになる」と指摘。同校の黒柳紀春(としはる)校長(56)は「生徒の中にはもっと進学に力を入れてほしいという声もある。在校生が意欲的になり、意欲的な入学者も増えればいい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)

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