諏訪署は２９日、諏訪市内の家庭に警察官をかたる不審電話が同日だけで十数件あり、７０代女性が現金１千万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、この女性宅に午前１０時半ごろ、「県警のゴトウ」と名乗る男から「あなた名義の銀行口座が出回っている」と電話があった。銀行協会職員を名乗る男からも電話があり、「口座のある銀行に警察の調べが入った。危ないから金を下ろして」などと相次いで指示され、銀行で１千万円を引き出した。
昼ごろ帰宅した後、「金をどこでも引き出せるカードを作る」として引き出した金を預けるよう求める電話があり、直後に自宅を訪れた３０～４０代の男に現金を手渡してしまったという。
女性はその後、県警の委託を受けたコールセンターから、諏訪市内で不審電話が相次いでいるとして注意を喚起する電話を受けて被害に気付き、同署に通報した。同署や市などはこの日、パトカーや防災無線などでも注意を呼び掛けた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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