須坂市立豊丘小学校で30日、地元産食材をふんだんに使った恵方(えほう)巻き作り教室が開かれた。市内の飲食店経営者でつくる実行委員会が、児童たちに須坂ならではの農産物を知ってもらい、地産地消を進める狙いで主催した。全校児童90人が、願い事をしながら自分で作った恵方巻きを味わった。 恵方巻きの素材は紫米、卵、かんぴょう、須坂の伝統野菜「八町(はっちょう)きゅうり」、「村山早生牛蒡(わせごぼう)」など。のり以外は全て須坂産だ。児童たちは、市内ですし店を経営し、実行委代表を務める牧克也さん(36)から手ほどきを受け、慣れない手つきで恵方巻きを作った。 昼頃に体育館に集合。整列して、ことしの恵方(縁起がいい方角)の南南東を向き、一斉にかぶりついた。4年生の北山李名(りな)さん(10)は「おいしかった。願い事は、お母さんが怒らないようになること」。教室はことしで5回目。牧さんは「続けることで、地元の生産者の役に立てればうれしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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