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復興の願いをタイムカプセルに 松本と福島の若者

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 東日本大震災の被災地支援を続ける松本市の有志らでつくる「支援部隊みらい」と、福島市で活動する「復興支援団体しきだん会」が、被災者や支援者の思いを後世に伝えるタイムカプセル作りを計画している。しきだん会が復興への願いを込めたリストバンドを作り、両団体などで販売して資金に充てる。2日は松本市などで両団体のメンバーが顔を合わせ、今後の活動の打ち合わせをした。  「支援部隊みらい」は震災直後から50回以上被災地で炊き出しを実施。メンバーで福島市出身のそば職人塙(はなわ)和貴さん(31)=上伊那郡宮田村=の友人のつながりから、両団体が結び付いた。昨秋、福島県南相馬市で開かれた秋祭りに、共同でそばなどの店を出し盛り上げた。  タイムカプセルには、福島の人から集める未来の子どもたちや自分に向けた手紙、津波の被害を写した写真などを詰め、しきだん会の古山(ふるやま)卓也さん(31)=福島市=宅の畑に埋める。放射性物質セシウム137の半減期が約30年なので、震災から30年後の2041年3月11日に掘り起こす計画だ。古山さんは「30年後も起こったことを肌で感じられるよう、きちんと残したい」と話す。  リストバンドは1個千円で、長野県内の飲食店など約30店舗で販売する。「1人の1000歩より1000人の一歩」「困っている人に手を貸すことに意味なんていらない」と書かれている。塙さんは「長野県から大勢の人が応援していることが、福島の人の励みになるといい」と話す。  リストバンドの問い合わせは「支援部隊みらい」担当者の横沢弘典さん(電話080・6935・0944)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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