Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

岡谷東部中女子バレー部で体罰 学校側事実明かさず

$
0
0

 岡谷市の岡谷東部中学校の男性教諭が昨年8月まで女子バレーボール部の顧問を務めていた間、ボールを使って生徒をたたくなどの体罰を加えていたことが4日、複数の関係者への取材で分かった。体罰で鼻血を出す部員がいたと話す人もいる。同校は昨年8月に東京都内で行われた全国中学校体育大会に出場する直前、「行き過ぎた指導をしていた疑いがある」としてこの教諭を顧問から外していた。  体罰やけがの有無について、高津文宏校長は4日、取材に「現段階では答えられない」とし、同市の岩下貞保(さだほ)教育長は「必要なことは県教委に報告してある。県教委の処分を待っている段階」。県教委義務教育課も「学校や市教委から教諭の部活動の状況について報告は受けた。事実関係も含めて調査している」と、いずれも明らかにしていない。  関係者によると、部員への体罰はこの教諭が同校に赴任した2010年に始まった。ある関係者は、練習試合でミスをした部員の顔を教諭が両手で持ったボールで何度も殴ったり、至近距離からボールをぶつけたりする場面を目撃。鼻血を出す部員を見たこともあるといい、「脚を蹴るくらいは日常的だった」と指摘する。  高津校長宛に昨年6月中旬、顧問の厳しい言葉が部員のプレッシャーになっているのではないか、とする匿名の投書があり、同校が調査を開始。その後、この教諭を顧問から外し、8月下旬の信濃毎日新聞の取材に校長は「調べる中で不適切な指導、体罰的なことかなと思われることが出てきた」と説明していた。  一方、同校のPTA会長と女子バレー部の保護者会代表らは、昨年12月にこの教諭の顧問復帰を求める署名活動を開始。既に市民や卒業生も含め3千人近い署名を集め、近く市教委に提出する方針という。保護者の一人は「たたくぐらいはあったとしても、生徒との信頼関係に基づいていた。県教委の処分を受けるのは仕方ないが、早く部に復帰してほしい」と話している。  同校の女子バレー部は昨年、県中学総体と北信越中学総体で準優勝し、初出場した全国中学校体育大会でベスト16入り。この教諭は本年度、日本中体連バレーボール競技部強化委員と県中体連バレーボール専門部副委員長を務めていたが、県中体連によると顧問を外れた際にこれらの役職も辞めた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>