二十四節気で水がぬるみ始めるころとされる「雨水」の18日、県内は前線を伴った低気圧の影響で朝から全域で雪となった。南部を中心に雨に変わった所もあるが、午前11時までの24時間降雪量は、長野19センチ、諏訪12センチ、軽井沢6センチ、飯田5センチなど。高速道路が通行止めとなるなど交通も乱れた。 諏訪市湖岸通りの諏訪湖畔の旅館街では、従業員が雪かきに追われた。NTT健康保険組合の保養所「鵞湖(がこ)荘」の佐藤弥生さん(49)は「かいてもかいても終わらない。これほど降り続くことは珍しい」と話していた。 高速道路は午前9時ごろから通行止めが始まり、午後0時半現在、中央道飯田インター(IC)―小淵沢IC(山梨県北杜市)と長野道更埴IC―岡谷ジャンクション間の上下線が通行止めとなっている。県警高速隊によると、県内の高速道路では午前中だけで約10件の物損事故が起きた。 JR中央西線は午前8時15分ごろ、木曽郡大桑村の大桑駅構内で踏切の障害物を検知する装置が作動し、上り普通列車が約20分間運転を見合わせた。JR東海によると、異常はなく積雪が原因とみられる。この影響で、下り特急1本と上下普通列車2本が最大20分遅れた。 長野地方気象台によると、18日は夜遅くまで全域で雪か雨が続き、19日朝から昼前まで南部を中心に再び雪となる見込み。同日正午までの24時間で予想される降雪量は、いずれも多い所で北部20センチ、中南部は15センチ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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