サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本実行委員会は18日、8月12日~9月7日に松本市で開く今フェスの主なプログラムを発表した。今月末で1年間の休養を終える小澤征爾総監督(77)がオペラを指揮する。20周年を経て初心に帰る方針で、オーケストラ、オペラ、室内楽の3本柱に注力し、室内楽コンサートにはSKF草創期を支えた実力派たちが出演する。 オペラはともにモーリス・ラベル作曲の「こどもと魔法」「スペインの時」の2本立て。小澤さんは「こどもと魔法」でSKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団と共演する。「スペインの時」は、シュツットガルト放送交響楽団(ドイツ)の首席指揮者で、ボストン交響楽団など数々のオーケストラで客演指揮するステファヌ・ドゥネーブさんが指揮する。 オーケストラコンサートは、モーツァルト「交響曲第33番」、リゲティ「フルートとオーボエのための二重協奏曲」、R・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の3曲。指揮は2004年にもサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を指揮したフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者の大野和士さん。 室内楽の「ふれあいコンサート」は3プログラムを企画。ビオラ奏者今井信子さん、ハープ奏者吉野直子さんなど、初期から関わるメンバーが出演する。 松本市のまつもと市民芸術館と共同制作する音楽劇「兵士の物語」は3年連続の上演。バイオリニスト郷古廉(ごうこすなお)さんに代わり白井圭さんが新たに出演。串田和美・同館芸術監督が初めて演出を担当する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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