国内最大規模の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の組織委員会は18日、ことしの開催概要を発表した。会場は飯田市を含む6カ所で昨年と同じ。5月19~26日の日程で転戦し、同市下久堅での「南信州ステージ」は22日。飯田市は昨年、財政負担の見直しを組織委に求めているが、「経費を削減して開催する」(市観光課)としている。 16回目を迎えることしは、堺ステージ(堺市)から美濃ステージ(岐阜県美濃市)などを経て、東京ステージ(東京都)までの6ステージ(総走行距離581・85キロ)で開催。南信州ステージは、例年通り飯田市下久堅の1周12・2キロの周回コースを12周した後、松尾総合運動場まで走る計148キロで競う。 組織委事務局の日本自転車普及協会(東京)によると、今回から国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レースとして、従来より一つ格上の大会として開かれる。国際レース「アジアツアー」のクラスは「HC(超級)」「1」「2」の3段階。TOJは「2」から「1」に上がり、国内に五つあるUCI公認レースのうち「HC」の「ジャパンカップ」に次ぐ格式になる。 UCI公認のプロチームが参戦できるようになり、より強い選手・チームの参加が見込まれる。同協会は「大会の魅力を上げることでスポンサー獲得につなげたい」とし、協賛金が増えれば開催地の経費を減額したいとする。 近年はTOJ組織委への補助金減少に伴い、開催地の負担が増加。飯田市の負担は2005年の250万円から12年は1400万円に増えていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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