昨年10月に県内で開いた第50回技能五輪全国大会と第33回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)の推進協議会は18日、県内から両大会に出場した若手技術者らを対象に実施したアンケートの結果をまとめた。「大会を通じて向上したと実感できること」(複数回答)は、「基礎的な技能・技術力」が34・0%で最多。ものづくりの技能伝承に向け、大会は一定の役割を果たしたといえそうだ。 アンケートはことし1月18~31日、県代表として出場した技能五輪121人、アビリンピック23人を対象に郵送で実施。計121人(84・0%)が回答した。 向上を実感した点としては他に、「問題発見・解決能力など」が22・4%、「集中力、忍耐力など」が17・6%で、「応用的な技能・技術力」も12・8%あった。 大会結果やライバル選手との比較で「自分に最も不足していたこと」も質問。「応用的な技能・技術」の33・3%が最多で、「基礎的な技能・技術」24・4%、「練習量」16・3%などが続いた。 県や経済団体などで構成する推進協は18日、県庁で幹事会・総務企画専門部会合同会議を開き、事務局の県がアンケート結果を説明。推進協は3月末で解散し、新たに「長野技能五輪ムーブメント推進委員会」として、2013年度以降も技術者育成活動に取り組む。大会の公式キャラクター「わざまる」も、学生向けの出前講座や、諏訪市で秋に開く「諏訪圏工業メッセ」など各種イベントで活用していく方針だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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