阿部守一知事は19日までに、4月1日で任期満了を迎える県教委の山口利幸教育長(66)の後任で、教育長含みの教育委員(任期4年)に、文部科学省生涯学習政策局社会教育課長の伊藤学司(がくじ)氏(45)=東京都=を起用することを決めた。山口氏は任期満了で退任する。 県教委によると、県の行政職、教員以外が教育長に就くのは異例。相次ぐ教職員不祥事を受けて阿部知事は、教育改革を進めるには、教育行政に通じた外部の人材登用が必要と判断したとみられる。 伊藤氏は東京都出身で、両親がともに伊那市出身。早大法学部卒業後、旧文部省入省。岩手県教委学校教育課長、文科省高等教育局大学振興課大学改革推進室長、広島県教委教育次長などを歴任した。 伊藤氏を教育委員に選任する人事案は、20日開会の県会2月定例会の会期中に追加提出される予定。文科省をいったん退職した形を取る。 山口氏は村井仁前知事が就任した後の2006年10月、県立長野高校長から教育委員に選任され、当時空席だった教育長に互選された。09年4月に再任されて現在2期目。(長野県、信濃毎日新聞社)
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