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南アルプス「エコパーク」登録へ集い 伊那で専門家が講演

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 南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「エコパーク」登録を目指し、伊那市は23日、同市長谷で住民向けのフォーラムを開いた。国内のエコパーク登録を支援する日本MAB(人間と生物圏)計画委員会副委員長の酒井暁子・横浜国大准教授が講演し、エコパークを「生物、文化の多様性が保たれるための制度」と説明。登録には、地域の組織的な取り組みが重要になると指摘した。  エコパークでは、自然を保護する区域の外側に、教育や観光、生活に利用できる区域を設定、自然環境を研究や地域振興に生かす。酒井准教授は「基本理念は自然と人間社会の共生にある」と説明。農作物の多収量品種への転換が進む中、伝統的な品種のリンゴを飲料などで製品化したドイツのエコパークの事例を紹介。経済的な効果に加え、地域への誇りも高まるとした。  静岡大の増沢武弘教授は、南アには氷河地形やそれに対応した植生が残っているとして、保護の重要性を強調。南アの貴重な地形・地質を教育や観光などに生かすジオパークや、高山植物へのニホンジカの食害を防ぐための柵設置などの活動報告もあった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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