上田市丸子地域の有志グループなど20団体余でつくる丸子ボランティア連絡協議会は23日、各国の料理を楽しみながら作って味わう「ワールドランチ交流会」を同市上丸子の丸子ふれあいステーションで開いた。同市や小県郡長和町などの日本人と外国籍の住民計80人ほどが、魚醤(ぎょしょう)などでビーフンを味付けしたタイ風焼きそば「パッタイ」や、日本の押しずしなど4カ国の料理を通じて交流した。 丸子地域などに住む母親を中心に約30人が手分けして料理の腕を振るった。コンデンスミルクや卵を使ったブラジルの菓子「ボンボカード」、タマネギやピーマンと揚げた豚肉をとろみを付けたあんでまとめた中国料理「溜肉段(りゅうろうだん)」も調理。参加者は「これ、おいしいわ」「野菜の彩りがきれいね」などと談笑しながら、子どもたちも一緒に食卓を囲んだ。 同協議会は「国籍に関係なく住民が親交を深める機会をつくろう」と5、6年前から同様の交流会を年1回開いている。会長の丸山康雄さん(70)=上田市東内=は「日本語に慣れていない人も、料理や食事を共にすれば仲間が増える。今後も地道に活動を続けたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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