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ペット同行避難考える 有事へのしつけ・地域の理解鍵

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 日本愛玩動物協会県支部(南佐久郡小海町)は24日、小諸市の県動物愛護センター「ハローアニマル」で、災害時にペットを伴って避難する際の課題をテーマにしたセミナーを初めて開いた。県内から約50人が参加。動物園飼育員による講演や、参加者らの意見交換があり、日頃からの備えなどについて考えた。  2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故では、飼い主らと一緒に避難できなかったペットが多数死亡するなどの問題が生じた。県支部は、大震災から2年という節目を迎えることから、セミナーを企画した。  須坂市動物園の飼育員、羽生田実さん(51)=須坂市=が基調講演し、住民と動物が一緒に避難できる環境や避難所のルールの整備が必要と指摘。同市の防災訓練で動物の受け入れ場所を設けた事例を報告した。その上で「ペットを飼っていない住民の同意」など課題を挙げた。  後半は、参加者らがグループに分かれ災害時の備えなどを協議。「(連れて逃げても、周囲の人に迷惑が掛からないような)有事に備えたしつけが大事」「ペットを飼っていることを互いに知る地域づくりを」といった声が出た。  県支部はこの日、県内77市町村にペット同行避難の訓練状況などを尋ねたアンケート結果も報告。50市町村から回答を得て、「避難所へのペット同行が可能か」は「はい」が34%、「検討中」は50%、「いいえ」は16%だった。ペットを連れた市民が参加できる防災訓練をしたことがあるのは6%で、訓練が不十分な実態も浮き彫りになった。  須坂市から来た会社員の浜野倫人(みちひと)さん(49)は会場に置かれた避難グッズを手に「犬のデータや性格をカードに書いておくと他の人にも分かりやすい。自分でできることをすぐにやりたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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