国土交通省公表のアンケートで、昨年12月の中央道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故後も管理するトンネルを点検していないと回答した県内6市町村は、小諸市、東御市、下伊那郡松川町、同郡喬木村、同郡大鹿村、下水内郡栄村だったことが26日、分かった。 アンケートは地方道のトンネルの点検状況について「(事故前から)実施している」「事故を受けて初めて実施した」「(事故後も)実施していない」の3択で答える形式だった。公表は25日。 小諸市は2本を管理。目視点検はしているが、専門業者による点検は「費用負担がある」ことなどから実施していないと答えた。喬木村は管理する1本が1993年建設で比較的新しく、これまでも不具合はなかったことを理由に挙げた。栄村は「1本は新しく、もう1本は一般車両が原則通れないので点検していない」とした。大鹿村は3本を管理するが現在はいずれも通行止め。ほとんど使われていないため、未実施とした。 一方、松川町は管理する2本を97年に点検したが、「最近はしていないので未実施と回答した」。東御市は書類上は管理するトンネルが1本あったが「確認したところ(市道の立体交差部分で)トンネルではなかった」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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