長野中央署は26日、偽造運転免許証で日本郵便のレターパックを受け取ったとして、偽造有印公文書行使の疑いで千葉県八街市の無職越川尚樹容疑者(21)を逮捕した。同署は特殊詐欺グループの受け取り役とみており、共犯者や余罪を調べる。同署は、特殊詐欺に絡み、県内で偽造免許証でレターパックを受け取る手口の犯行を摘発したのは初めてとしている。 逮捕容疑は26日午後2時ごろ、長野市内の郵便局で偽造した運転免許証を使い、免許証記載の架空の人物宛てに同局留めで送られた現金100万円入りのレターパックを受け取った疑い。 同署によると、同局職員がレターパックが届いた際に現金が入っているのではないかと不審に思い通報。越川容疑者が受け取りに来たところを同署員が逮捕した。免許証の写真は同容疑者で、記載された名前や住所は架空だった。 レターパックの送り主は群馬県の80代女性。今月中旬に男から「高金利の口座を作る権利が当たった。口座を作るために現金100万円が必要」との電話を受け、指定された長野市の郵便局留めで現金を送ったという。 越川容疑者は逮捕当時、栃木、福岡両県の70代女性2人から届いたレターパック2個と200万円も所持していた。いずれも市内の別の郵便局留めだったという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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