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3被告に猶予付き判決 県警警察官の情報漏えい

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 長野県警の現職警察官らによる個人情報漏えい事件で、名古屋地裁(松田俊哉裁判長)は27日午前、加重収賄や地方公務員法違反などの罪に問われた3被告に、いずれも懲役1年6月、執行猶予3年(求刑各懲役1年6月)の判決を言い渡した。3人は元松本署梓川駐在所主任の石黒俊雄被告(60)=安曇野市豊科、元須坂署小布施町交番主任の倉品宏被告(50)=中野市中野=(ともに元巡査部長で懲戒免職)、県警OBで元探偵業の農業平林大生(だいお)被告(61)=北安曇郡松川村=で、同地裁は求刑通り、石黒被告に7万4千円、倉品被告に3万5300円の追徴金の支払いも命じた。  松田裁判長は、石黒、倉品両被告は平林被告から車両使用者の氏名や住所などの漏えいを持ち掛けられた際、同被告が元警察官のため悪用されることはないと考えて漏えいに応じたと認定。石黒、倉品両被告は現金やビール券欲しさで長期間にわたって情報漏えいを続けたとし、「法規範を順守すべき警察官が違法性を十分に認識しながら、職務上の地位を乱用したばかりか、不正な利益まで得て警察官に対する社会の信頼を著しく傷付けた」と指摘した。  平林被告については、元同僚の人脈を悪用して漏えいを働き掛けて多額の利益を得たと認め「態様は悪質」とした。  一方、石黒、倉品両被告が県警を懲戒免職となり、平林被告は探偵業をやめたことなどを酌んだ。  判決によると、石黒、倉品両被告は駐在所などの端末で取得した車の使用者情報を報酬と引き換えに平林被告に漏えい。石黒被告は2012年2月に4台の使用者情報を漏らした他、11年9月~12年5月に37台の使用者情報を教えて見返りに7万4千円を受け取った。倉品被告は12年4月に5台の使用者情報を漏らした他、11年12月~12年5月に25台の個人情報を教えてビール券50枚(3万5300円相当)を受け取った。平林被告は2人に車両情報を漏らすよう唆(そそのか)し、報酬を支払った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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