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歴史と伝統、新校へ継承 飯田工業高で閉校式

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 4月に飯田長姫高校(飯田市)と統合して飯田OIDE(オーアイディーイー)長姫高(同)となる飯田工業高(同)で1日、閉校式が行われた。「歴史や伝統はなくならない」。出席した卒業生や在校生、保護者、教員ら計約650人は、67年の歴史に幕を閉じる同校の歩みを振り返った。2日午前10時からは飯田長姫高の卒業式と閉校式が開かれる。  閉校式は卒業式に続き体育館で開いた。あいさつで柴田修身(おさみ)校長は「先輩の努力や活躍を継承し、さらに大きな目標に向けて花を咲かせ、実を結ぶように一層の努力、精進を期待する」と生徒たちを激励した。式では、上郷村立上郷農工技術学校として1946(昭和21)年に設立された当時や、文化祭の様子などを撮った写真がスクリーンに写し出された。最後は校歌を合唱して式典を終えた。  卒業する清水真太郎君(18)は「この学校で自ら動くことの大切さを学べた。母校がなくなるのは寂しいが、歴史や伝統がなくなるわけではない」。飯田工業高の卒業生は9500人余を数える。63(昭和38)年度卒の同窓会長、宮島俊太郎さん(67)=飯田市鼎(かなえ)中平=は「自分たちが日本の工業を引っ張るという思いで勉学に励んだ日々を思い出す。精神は受け継がれており、新校になっても日本のものづくりを担ってほしい」と語った。  飯田OIDE長姫高は飯田長姫高の施設を使って開校。飯田工業高の長期的な利用策は検討が続いている。  県教委によると、公立高校の卒業式はこの日、他に7校であり、ピークは2日の69校。(長野県、信濃毎日新聞社)


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