富士通（東京）の旧須坂工場（須坂市小山）の地下水から有害物質のポリ塩化ビフェニール（ＰＣＢ）が検出されている問題で、同社は２日、地下水の７月の定期検査結果を明らかにした。工場敷地内外の３カ所の検査用井戸から、１リットル当たり０・００４～０・０００７ミリグラムを検出。同社はさらに同月から、工場から約２００メートル下流にある県立須坂東高校敷地内の井戸水の定期検査も始めたが、ＰＣＢは検出されなかったとした。
今回ＰＣＢが検出されたのは、工場敷地内の井戸２カ所と、工場下流にある同社所有地（社員寮跡地）の井戸の計３カ所。
同社は現在、さらに定期検査の対象を増やすため、工場から約１００メートル下流の市立須坂小学校敷地内に井戸を掘削している。１２日に予定する完成後に検査を始める。
また、９月から汚染水の流出を防ぐため、地下部分などに汚染源があるとみられる工場東側の建物の下流で、水処理を実施する。１１月には、建物の下流に壁を埋めるなどの対策を取る。（長野県、信濃毎日新聞社）
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富士通旧須坂工場のＰＣＢ問題、７月検査でも検出
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