県は9~10月、県庁本館棟の耐震改修工事現場の無料見学会を開く。工事は地下1階の支柱を切って免震装置を付ける内容。既存の公共施設に装置を付けるのは県内初といい、「民間施設の耐震化促進にもつながれば」と、見学会参加を呼び掛けている。 県施設課によると、県庁本館棟は1967(昭和42)年築で、地上10階、地下1階建て延べ約3万5900平方メートル。94年の耐震診断で震度6の揺れで倒壊する恐れがあるとされ、47億円余を投じて改修を進めている。 工事は地下1階の支柱52本をジャッキで上げて切断し、各支柱にゴムや鋼板を重ね合わせた免震装置を付ける。現在は支柱の切断や、切断に備えた支柱の補強などの工事をしている。見学会では同課職員らの案内で、装置の取り付け現場を見る予定。 見学会は9月4日から10月30日の毎週火、木曜日(9月18日と10月9日を除く)に開催。複数人で参加できる団体が対象で、それぞれ午後2時15分に県庁1階ロビーに集合する。問い合わせは同課(電話026・235・7343)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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