サッカーのJリーグ2部(J2)松本山雅FCは3日、栃木SCを相手に開幕戦を勝利し好発進した。宇都宮市の栃木県グリーンスタジアムのスタンドには、敵地にもかかわらず約3500人の松本山雅サポーターが長野県内をはじめ各地から駆け付けた。クラブ名の由来となり、昨年店主が亡くなった喫茶店「純喫茶山雅」にちなんだ応援歌も初めて披露するなどして試合を盛り上げ、喜びを爆発させた。 試合は松本山雅が前半に得点。その後、何度か相手がゴールに迫る場面もあったが、サポーターたちは相手側を上回る大きな声でクラブや選手の応援歌を歌い続けた。1点を守りきって勝利が決まると、サポーターたちは「やった」とハイタッチして喜んだ。 孫らと一緒に来た塩尻市の会社員樋口広志さん(58)は「きょうは最高の気分。昨季より攻撃も守備もいい」。同じ塩尻市から来た会社員上條友世さん(24)も「新加入の選手もなじんでいる。これからも、一丸となった新しいチームの姿を見せてほしい」と話した。 昨季は前半戦に負けが多かった。松本市寿小学校5年の楠裕人君(11)は「開幕戦に勝ってことしは波に乗れそう。この勢いでJ1に昇格してほしい」と期待していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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