長野市教育委員会と東京芸大は9日、同大の学生による初めての「アラカルトコンサート」を、同市東部文化ホールで開いた。市が本年度始めた東京芸大との連携事業の一環で、学生や大学院生計5人がバイオリンや声楽を披露。同市などの約160人が楽しんだ。コンサート後には出演者が来場者と語り合う座談会もあり、出演者が普段から心掛けていることやコンサートに対する思いなどを紹介した。 あらかじめ来場希望者らに演奏できる曲を示し、リクエストの多かった曲をコンサートで披露。学生たちはバリトンの「荒城の月」や、メゾソプラノによるロッシーニ作曲のオペラなどを発表した。演奏の合間に、特に聴いてほしい曲の部分なども説明した。 バッハの「G線上のアリア」など4曲をバイオリンで演奏した同大2年の小山あずささん(20)は、県内に住む祖父母が会場に訪れた。小山さんは「トークを交えたコンサートは初めてだったので勉強になった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧