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「塩の道博物館」から「塩の道ちょうじや」に 来月オープン

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 運営会社解散で存続が危ぶまれていた大町市街地観光の拠点、旧塩問屋「塩の道博物館」(閉館中)の新たな運営母体として、有志らが一般社団法人「縁家(えんや)」を設立した。15日、館名は「塩の道ちょうじや」とし、4月22日にオープンすると発表。理事を引き受けた市内の女性3人は「この建物は大町の貴重な財産。次世代に伝えたい」と支援を呼び掛けている。  日本海と松本地方を結んだ旧千国街道(塩の道)の中継点だったこの場所には江戸、明治の母屋と土蔵群が残る。旧博物館は、解体寸前だった建物を市民らが株式会社をつくって保存。1982(昭和57)年に開館したが、入館者減などで昨年10月に会社が解散した。  街と人の営みを伝える建物を守り、伝統文化に学びながら交流する場にと、昨春から同館支援の大掃除や企画展を開いてきた黒川恵理子さん(44)、西沢聖美(さとみ)さん(47)、渡辺充子さん(56)が理事就任を決意。館名は「誰もが気軽に立ち寄れる場にしたい」(黒川理事長)と、「博物館」を改め、旧塩問屋の屋号を平仮名で表記する「ちょうじや」とした。  4月から3年計画でトイレ改修や厨房(ちゅうぼう)を備えた交流スペースづくり、展示の刷新などを進める。「この建物を見て、知ってもらうことが大事」(西沢さん)と、歴史や食文化の体験講座、塩の道を歩くツアーなどにも力を入れる。  一連の取り組みを幅広い人々と進めていこうと賛助会員(年会費1万円)、支援会員(同3千円)を募集。館内改修に充てる寄付金も募っている。問い合わせは同法人(電話0261・22・4018)。(長野県、信濃毎日新聞社)


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