下諏訪向陽高校(諏訪郡下諏訪町)3年の柳沢春馬(はるま)君(18)と五味星弥(せいや)君(18)=ともに同郡富士見町=が企画したファッションショー「レジスト(反抗)」が16日夜、松本市の松本城公園で開かれた。服で自分を表現する楽しさを知ってほしいと、スポンサーやモデルを募って実現。天守閣を背景にモデルがポーズを決めると、100人ほどの観客が歓声を上げた。 ミリタリー(軍服)、パンク(反体制)、フォーマル(正装)の3部構成。短文投稿サイト「ツイッター」の呼び掛けに応じ、県内外から集まった18~21歳の男女のモデル8人がゲーム音楽やパンクロックに合わせ、次々と登場した。私物や店に借りた服を使い30通りのコーディネートを披露。水色の迷彩柄ベストに襟付きのシャツ、ジャケットに短パンと真っ赤なブーツなど、テーマに沿いつつ「外しや遊び心も入れた」(五味君)。 昨年6月に準備を開始。企画書を作って松本城公園の使用許可を得た。スポンサーは松本、長野、茅野の各市の衣料品店や高齢者施設、個人など14件から9万円が集まり、照明やチラシ印刷などの経費12万円余の多くを賄えた。 ショーを終え、モデルも務めた五味君は「気持ち良かった。大成功。みんなに感謝したい」。柳沢君は「自分たちだけでは絶対できなかった。服好きのみんなが協力してくれた」と満足そうだった。五味君は卒業後、米国に語学留学、柳沢君は東京の服飾専門学校に進学する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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