上田染谷丘高校(上田市上田)美術班の1、2年生計22人は16日、即興で絵を描く「ライブペインティング」を上田市天神の市交流・文化施設工事現場にあるミニ・ミュージアムで披露した。広さ35平方メートルほどの平屋の会場で、千曲市屋代の画家越(こし)ちひろさん(32)も加わり、海を泳ぐ魚の群れを6時間ほどで仕上げた。 生徒たちは2月に越さんのライブペインティングを見て刺激を受け、一緒に挑戦することに。会場の入り口部分を除く壁3面と床に貼った紙いっぱいに、素手や清掃用のモップ、テニスボール、ローラーなどを使ってアクリル絵の具で描いた。魚を同じ向きにし、大きさや色の濃淡で水の流れや奥行きを表現した。 班長の2年佐藤広基(こうき)君(17)は「枠にとらわれずに体全体で思い切り制作できて楽しかった。にぎやかな作品になった」。見物した上田市岡の会社員丸田祐子さん(36)は「若者のあふれるエネルギーを感じた」と話した。 作品は18、20、21日に同ミュージアムで無料で鑑賞できる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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