今月末で閉校する長野市南長野の後町小学校（全校児童３３人）で１６日、最後の卒業式が開かれた。保護者や地域住民らが見守る中、１２人の卒業生が感謝の思いを胸に、元気に学びやを巣立った。
２～５年生の在校生２１人が運動会や全校宿泊遠足などの思い出を振り返りながら、「中学生になっても私たちと結んだ心の絆を忘れないでいてください」と呼び掛けた。卒業生は、４月から別々の小学校に通う在校生に向け、「後町小の素晴らしい歴史を一人一人が受け継ぎ、次の学校で生かしてください」と訴えた。
木内昇校長は卒業証書を手渡し、「充実した中学校生活を送ることを心から願う」と激励。１８７６（明治９）年に朝陽学校として開校した歴史ある学校の最後の卒業生を、出席した地域住民らも温かく見守っていた。
卒業生１２人は４月から西部中学校（新諏訪）に通う。藤原遼君（１２）は「後町小にもう少し居たかった気持ちもあるけれど、教わったことを守って中学校でも頑張りたい」。小林穣（じょう）君（１２）は「とても充実した１年間、そして６年間だった」と話していた。
２０日には感謝の気持ちを込めて校舎をきれいにする「感謝清掃」があり、午後２時から閉校式が開かれる。（長野県、信濃毎日新聞社）
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長野市の後町小学校で最後の卒業式 １２人、元気に巣立つ
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