県伊那文化会館(伊那市)で17日、参加体験型コンサート「楽器とあそぼ」があった。県内出身の若手音楽家6人が演奏する音楽劇に、客席の親子らがストローの笛や紙鉄砲などで共演。楽器体験や音当てクイズもあり、約350人が楽しんだ。 劇はプロコフィエフ作曲の「ピーターとおおかみ」。朗読に合わせ、木管・金管楽器、ピアノで人物や動物を演じ分けた。観客用の「楽器」は鉛筆キャップ、じょうご付きホース、マカロニなども。それぞれ役が割り振られ、司会の合図で息を吹き込むなどして、一斉に音を出した。 気軽に楽しめるよう高校生以下は無料。南箕輪村南部小6年の池上明音(あかね)さん(12)は、中学の部活は吹奏楽が候補の一つという。生演奏に触れ「高音から低音までいろいろな楽器がある。マカロニで音が出るとは思わなかった」。 県などの若手芸術家支援事業の一環で、同会館が主催した。オーボエの石井聡恵さん(27)=上田市=は「音当てクイズで元気な答えが返ってきた」と笑顔。「子どもたちがクラシックを好きになり、コンサートに来てもらえたらうれしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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