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福島の子ら大町で甲状腺検査 キャンプで滞在、「自分の体知りたい」

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 夏休みの保養キャンプで大町市に滞在中の福島県の小中学生たちが2日、市立大町総合病院で甲状腺検査を行った。キャンプを計画した市民団体側と病院が協力して実現。東京電力福島第1原発事故から間もなく1年5カ月になる今も、福島では外遊びの制限などが続いており、子どもからは「自分の体がどうなっているか知りたい」との声もこぼれた。  有志でつくる「山の子村キャンプ実行委員会」「アースデイおおまち実行委員会」がそれぞれ行うキャンプの参加者42人のうち希望者27人に実施。放射性ヨウ素が蓄積しやすい甲状腺の異常を調べるため、血液検査とともに、甲状腺外来担当の宮川信医師が一人一人を触診した。費用の7割近くは病院が負担した。  福島県も18歳以下約36万人を対象に超音波検査を進めているが、順番が回ってきにくい上、結果が書面で簡単にしか知らされないことなどから保護者らには不安感が強い。今回の子どもの父母らも多くが検査を歓迎したという。  長男(6)と参加した郡山市の大竹茂さん(40)は、福島では検査日程の通知もまだといい、「甲状腺の仕組みや検査数値の見方まで細かく説明してもらい、結果に納得できた。本当にいい機会を与えていただいた」と言う。  長時間の外遊びをしない、マスクをする―など、子どもたちも福島ではいまだに気を使っていると言う。検査を終えた福島市の小学4年生、佐藤有真(ゆうま)君(9)は「福島でやっていない検査をしてもらえて安心。でもそれより、早く放射線がなくなってほしい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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