長野市広瀬の農業用ため池「軍足(ぐんだり)池」で死んだ魚が大量に水面に浮いているのが見つかり、県と市が20日に現地を確認した。県などによると、死んでいたのはフナやコイ、外来種のブラックバスなどで計約500匹。この冬、池を管理する地元住民団体がブラックバス駆除のために池の貯水量を減らし、水面が凍結したといい、県などは酸素欠乏が原因とみている。 市農業土木課によると、池は周囲約700メートル、貯水量は最大で約2万3千立方メートル。ブラックバスなどを目当てに釣り人も訪れていたという。 池を管理する地元・広瀬ふれあい公園管理委員会の和田蔵次会長(75)は「もともと池に外来種はおらず、釣り人のごみなどにも困っていた」と説明。水面が凍ることを期待し、昨年12月に池の水量を減らしたという。県園芸畜産課は、水面が凍って水中の酸素濃度が低下し、死んだ魚が春になって浮いてきたとみている。 同委員会は23日に池を清掃するとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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