佐久市は23日、平賀・瀬戸地区に整備した佐久総合運動公園陸上競技場の完成式を開いた。市によると、北信越規模の大会が開ける日本陸連の第2種公認陸上競技場で、東信地方では初めて。4月1日から利用を始める。 公園は、中部横断道工事に使う盛り土を取るために「後家山(ごかやま)」を削った跡地利用として、2000年度から整備している。計画面積は22・1ヘクタール。陸上競技場は、10年度に完成したマレットゴルフ場に次いで完成した。他に補助競技場、野球場、クロスカントリーコースなどの計画がある。 400メートルトラックは9レーン。内側に天然芝のサッカー場を備え、日本フットボールリーグ(JFL)のAC長野パルセイロの公式戦開催が決まっている。観客収容数はメーンスタンド約1300人、バックスタンド約8200人の計約9500人。夜間照明設備もある。 総事業費は、工事費約16億4千万円に備品代、設計委託料などを合わせた約18億円。合併特例債約11億円、国の補助金約5億円を充て、残りは市の自主財源(約7割の交付税措置)を使った。 この日は記念イベントも開催。5歳から70代までの211人が100メートルずつリレーでトラックを走り、ハーフマラソン(21・0975キロ)の世界記録58分23秒に挑んだ。「一生懸命頑張ります」と選手宣誓した佐久市甲の吉沢心道(しんどう)君(6)を先頭ランナーにスタート。1時間1分38秒で、3分余り届かなかった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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