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東御・和小のトキ剥製 93年前に地元住民が捕獲

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 東御市和(かのう)小学校に飾られていた国特別天然記念物トキの剥製について経緯を調べていた市教委は25日、1920(大正9)年に旧小県郡和村(現東御市)で地元住民が捕まえたトキと確認されたと明らかにした。平林裕一校長は「地元で捕獲されたと分かり、うれしい。あらためて大切にしたい」と話した。剥製は傷みや汚れがあり、市教委が修復した上で6月ごろに和小に戻す予定だ。  トキの剥製が和小にある経緯が分からない、とする信濃毎日新聞の記事を見た元県職員依田敏雄さん(66)=東御市海善寺=が市教委に連絡した。  依田さんによると20年の夏ごろ、和村に住んでいた伯父の依田一郎さん=当時(20)=と弟で敏雄さんの父親実(まこと)さん=同(11)=が地元の桑畑に農作業に行った際、水田にいる鳥を見つけ、石を投げて捕獲。珍しい鳥だと思い、実さんが翌日、通っていた和尋常高等小学校(現和小)に運び、理科の先生が剥製にした。当初はサギと思われたが、その後、時期は不明だがトキと確認されたという。  市教委は、経緯を書いた実さんのメモを敏雄さんが持っており、他に名乗り出る人もいなかったことなどから、実さんらが捕まえたトキと結論づけた。敏雄さんは25日、市役所を訪れてトキの剥製を前に「和小の近くを通るたびに、トキは元気でいるかと心配していた。父も伯父も亡くなったが、トキに姿を変えてここにいるようだ」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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