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「県立大」半年ぶり準備委開催 基本構想策定 道のり遠く

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 県短大(長野市)を四年制化して新設する県立大の基本構想を話し合う設立準備委員会(委員長・和田恭良副知事)の第5回会合は25日、県庁で開いた。会合は基本構想素案を示した昨年9月以来半年ぶり。県内私立大、県短大同窓会「六鈴会」、県栄養士会、県高校長会の代表者が意見発表したが、考え方の隔たりが顕在化。基本構想策定まで時間がかかるとして、本年度末までだった各委員の任期を1年延長すると決めた。  素案は総合マネジメント学部を設け、総合マネジメント、グローバルこども教育の2学科を置く内容。六鈴会などが求めてきた管理栄養士養成課程は盛り込まなかった。素案には異なる意見があるため、関係者の意見を直接聞く場として会合を設定した。  同課程設置をめぐっては、同課程がある松本大(松本市)の住吉広行学長が「既に松本大で80人の定員があり、(就職先が少ない)管理栄養士養成課程は新しい大学にふさわしくない」と主張。一方、六鈴会の岡村昭子会長らは「時代のニーズである健康長寿は管理栄養士を基幹に発展させられる」などと訴えた。  素案を作った委員同士の意見交換では「管理栄養士の受験資格も得られる学部設置の道を探ってみたらどうか」との意見が一部から出たが、「県短大の歴史は歴史として、新しい大学としてスタートさせる原点を忘れてはならない」と、管理栄養士養成課程設置に否定的な意見が多かった。「資格取得を目指すよりも、もっと広い意味での人材育成を目指すべきだ」といった声も上がった。  県側は冒頭、素案公表後に募った県民意見の結果を基に論点を説明。経営系学部・学科を設置する案に対し、県内私立大との競合を不安視する意見、外国文化やコミュニケーションを学ぶ学部・学科の設置を求める意見があることも示した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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