故鈴木鎮一さんが進めた音楽教育を学ぶ国内外の子どもや指導者らが集う「第16回スズキ・メソード世界大会」が27日、松本市で始まった。スズキ・メソード発祥地の同市での開催は14年ぶりで、才能教育研究会(松本市)など主催。初日は地元実行委員会による歓迎イベントが松本城本丸庭園であり、海外からの参加者らが茶席や書道など日本文化を楽しんだ。 実行委は、松本商工会議所や松本観光コンベンション協会などで構成。和太鼓演奏や松本蟻ケ崎高校書道部の書道パフォーマンスが披露された。射的、足湯などの体験コーナーには長い行列ができた。 オーストラリアから来たミア・スミスさん(13)は書道を体験。自分の名前を平仮名で書き「チェロも日本語も上手になりたい」と話した。 バイオリンを習う5歳の娘と来たフランスのアデル・グアンムさん(50)は「スズキ・メソードは親子で一緒に学べるのがいい」、バイオリンを習うフィリピンのベラ・リパヨンさん(8)は「練習は毎日約1時間。日本人は友好的で好き」と話していた。 31日までの期間中、35カ国から約5400人が市内を訪れる。市民も鑑賞できる街角コンサートなどがある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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