飯田市追手町の市美術博物館にある県天然記念物「長姫のエドヒガン」が早くも八分咲きとなり、29日夜には恒例のライトアップが始まった。このところの暖かさで、昨年よりも16日早い25日に開花。推定樹齢450年余の雄姿が、発光ダイオード(LED)の光に浮かび上がった。 午後6時半すぎ、高さ約20メートル、幹回り約6・4メートルの木の周りで照明13基が点灯。光が当たった部分と陰の対比が幻想的な美しさを演出した。大学を卒業して4月から会社員になる福島一平さん(23)=上伊那郡飯島町=は「幹が太くてすごく壮大」と話し、三脚に据えたデジタルカメラを向けていた。 観光誘客の一環として飯田市は4月1日から市内15カ所の桜をライトアップする。このうち開花が早かった長姫のエドヒガンと同市毛賀の「くよとのシダレザクラ」は29日に前倒しした。点灯は午後6時半~9時半。花が散るまで続ける。(長野県、信濃毎日新聞社)
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