北佐久郡軽井沢町の競技団体・軽井沢カーリングクラブは31日、この日でカーリング施設としての歴史に幕を閉じる同町風越公園の「スカップ軽井沢」の「クロージングパーティー」(お別れの会)を開いた。子どもから大人まで地元の競技関係者ら約170人が参加。競技に使ってきたシートの上で、最後は自由に遊んで、歓声と笑顔とともにお別れをした。 スカップは、同町でカーリングが開かれた長野冬季五輪(1998年2月)の前シーズンの1996年11月オープン。五輪時は練習会場、その後は同町のカーリング拠点となった。冬はカーリング場、夏はプールで使っていたが、改修後の来春から通年プールとなる。 3月30、31日は、スカップから役目を引き継ぐ新施設「軽井沢アイスパーク」のオープニング記念大会「軽井沢カップ」の会場に使用。大会参加者らも加わった31日夜のパーティーでは、子どもたちが寝転がったり、自分がストーンになって投げられたり。最後のカーリングを楽しむ人やスケートをする子どももいた。 最後に「ありがとう。さようなら。」の横断幕を持って記念撮影。「蛍の光」を歌って別れを告げた。軽井沢カーリングクラブ部長の荻原久美子さん(58)=軽井沢町長倉=は「スカップでカーリングを始めて楽しい人生になった。本当にありがとうございました」と笑顔で感謝を込めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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